生活支援員に必要なコツ?そんなものはない!

生活支援員としてうまくやっていくためのコツってありますか?と聞かれます。

経験の浅いぼくに聞くんですか?経験が浅い人に聞くこと自体がおもしろいです。まあなにごともその場を客観的に見れるのは、意外に新人だったりしますからね。

はっきり言いましょう。うまくやるコツなんてない!

コツなどないとぼくが思う理由

生活支援員が日々接するのは「物」ではなく「人」だからです。

人それぞれ感情があり、同じ病気でもその時々で反応が違います。何か「こうやればうまく接することができる」みたいな、コツやマニュアルはないのです。

もし仮にあるとすれば、ぼくだったら破って捨てます。一人一人をなめるなよという気持ちをこめて。

「物」であればコツのようなものもあるでしょう。例えば、ぼくは以前農家で働いていましたが、毎日使う鍬(くわ)を上手に扱うコツは確かにありました。

どう握ってあつかえば土を耕しやすいか、そういうコツはあります。それは相手が「物」だから。

もし鍬に感情があって、「おい農民、もっと俺を大事あつかえよ」とか「いやいや、そうじゃなくてもっとガッとやらんかい」と、鍬がしゃべる存在だったらどうでしょうか。

とてもじゃないけど、マニュアルどおりに土を耕せないでしょう。一つ一つの鍬と対話しながら、ようやく鍬を使いこなせていく。鍬が生き物じゃないから人間が上手に扱っているよう見えるだけです。

話を元に戻します。生活支援員が接するのは人間です。「物」じゃないんです。

技術うんぬんじゃないんです。皆一人一人なにもかもが違います。

「○○病の人」をひとくくりにして、それに対応するにはどうしたらいいか?そんなことは考えないほうがいい。

種々の病気について書かれた本を読めば、もちろんそれなりに症状や対処法を知ることができます。でもそれを知ったからといって、うまく接することができるわけじゃ全然ない。

ましてや、コツなんてどこにも存在しないんです。

生活支援員として目の前の人間に誠意をもって接するだけ

コツやマニュアルはない。目の前にいる人に誠意をもって接するだけです。少しでも偏見をもっていたり見下していたりすれば、それはすぐに相手に伝わります。

同じ人間として接する。支援員も通所者も同じ人間なんです。

生活支援員は通所者を管理する立場にないとぼくは思うんです。それを肝に銘じておけば、「支援員としてすべき分野・通所者が行う分野」の区別がつくと思います。

生活支援員として膨大な知識や資格が必要だとか、いろいろ複雑に考えずに「目の前にいる人が、自分で生活力を向上していく上で何が助けになるか?」ただそれだけを考えてみるのはどうでしょうか。

「相手は障害者だからこう接してあげなければ」こういう考えはいますぐ捨てましょう。

病気だと変にかまえずに、ひとつの特性を持つ人とみて気楽に接していいのかなと思います。

今日のStyle

生活支援員として働くためのコツなんてありません。

福祉系の事業所で人と接するのは、技術の問題ではなく心の問題です。

コツを習得してうまく立ち振る舞おうとせずに、泥臭く相手とがっぷりよつでいきましょう。

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