トイレにこもるときには必ず本をもっていくほど、空き時間には読書をしています。
昨晩は部屋の本棚の前で立ち読みをして、家にいながら本屋にいる感覚を味わいました。大型書店にいる自分を思い描きながらページをめくるのです。
(これおもしろいのでおすすめ。ただ、こういうのをおもしろがれる人でないとバカバカしくてやってられないのでやめたほうがよい。)
と、それはさておき、毎月恒例のひと月に読んだ本の紹介です。
今月はビジネス本や人にまつわる本も読みました。小説は読まなかったなぁ。
今月読んだ本7冊
- グルメぎらい(柏井壽)
- WE ARE LONELY BUT NOT ALONE(佐渡島庸平)
- 調べる技術・書く技術(野村進)
- 伝える力(池上彰)
- お菓子の街をつくった男 帯広・六花亭物語(作・上條さなえ 絵・山中冬児)
- 神戸とコーヒー
- 古賀史健がまとめた糸井重里のこと(著・糸井重里 古賀史健)
グルメぎらい
「グルメぎらい」は鴨川食堂の著者・柏井壽さんの本です。昨今のグルメブームを一喝する本のように感じました。
グルメ好きゆえ、美味しいものが食べるのが好きだからこその、柏井さんの提言が書かれています。
「ふつうのものをふつうに食べて、ふつうにおいしい!と感じられるのも幸せなこと」。そういうニュアンスのことが書かれてまして、わたしは共感します。簡素な食事でもぜんぜんいいですね。
お菓子の街をつくった男 帯広・六花亭物語
北海道の菓子メーカー、六花亭の創業者・小田豊四郎さんの伝記本。子ども向けに書かれているのですごく読みやすいです。
若いころの苦労話、六花亭という名前になったいきさつなどなど、小田豊四郎さんのお菓子人生を垣間見れる一冊。
とにかく苦労さえすればいいというわけではないけども、苦労したという経験自体は人を強くしますね。ちょっとのことで動揺しなくなると思います。
六花亭のマルセイバターサンドは北海道土産として有名で、わたしも妻も好きなお菓子の一つです。新千歳空港のお土産コーナーには↓こんな箱がいたるところ山積みされています。
自分の好きなお菓子をどんな人がつくったのか?どういう背景があるのか?そういったことを知ると、ますますファンになりますね。
印象にのこった1冊
佐渡島庸平さんの本や糸井重里さんの自伝も大変おもしろかったので、どれにするか迷いました。迷って迷って決めたのは、野村進さんの「調べる技術・書く技術」です。
調べる技術・書く技術
ノンフィクション作家・野村進さんによる、ノンフィクションを書くさいの取材法についての本。ノンフィクションではなくても、取材するライターであれば参考になるでしょう。
タイトルだけ見ると、どこにでもありそうなハウツー本のようですが、これはほかの本とは一線を画します。すくなくともわたしはそう感じます。
「へんに主観などをいれずに、事実を通して読者の心を動かす」これがノンフィクションの醍醐味なのかなと、読んでいて思いました。
取材の前準備、取材時の質問、原稿の書き方などなど、野村さんの経験にもとづいて細かく書かれています。他の人の仕事術をみれるのはいいですよね。
本のなかではノンフィクションの書き方参考例として、野村さんご自身の本が長文引用されているんです。それもすごくよかった!野村さんが書かれたノンフィクションに引き込まれ読みいってしまいました。
読んでいて「あれ、自分は何の本を読んでたんだっけ?」と感じるほど、その世界に入っていましたね。
あらゆる場所を飛び回り多くの取材をしてきた人が語る本、これは読んでおいて損はないですよ。
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