読書は知ること・学ぶことであって、決して考えることでない。そんなことに最近ようやく気づき始めています。
どれだけたくさん読んでも、それをもとに自分で問いや仮説を立てて「考える」ということをしないと活かされないですね。
今月はわりと読書する時間がありまして、10冊読めました。
月の終わりの恒例になっている、読んだ本まとめです。
今月読んだ本10冊
- もの食う人びと(辺見庸)
- 知ろうとすること。(早野龍五 糸井重里)
- 脳を知りたい!(野村進)
- 歴史の読み解き方(磯田道史)
- 千年、働いてきました(野村進)
- あなたの話はなぜ「通じない」のか(山田ズーニー)
- 10倍速く書ける超スピード文章術(上阪徹)
- おかねとしあわせ(藤原和博)
- 鴨川食堂 はんなり(柏井壽)
- 集中力はいらない(森 博嗣)
千年、働いてきました(野村 進)
創業100年以上の日本の企業を取材したノンフィクションです。19社が登場します。
いずれも「伝統と革新」という言葉が当てはまる老舗企業ばかりです。企業として生き残れるよう時代の変化にあわせてものづくりをしている様子がわかります。
いまや1人1台が当たり前になっている携帯電話。携帯電話の核となる部分にとある老舗企業が関わっていて、もしその会社がつくるのをやめたら話せなくなるというそんな話もでてきます。
伝統をまもりつつ変化していく老舗企業に密着した本で読み応え十分です。
ちなみに世界最古の企業、創業578年の金剛組もでてきますよ。
あなたの話はなぜ「通じない」のか(山田 ズーニー)
「相手に通じる話をする」にはどうしたらよいのか、例をあげながら解説されています。
以下は、通じる話にするために必要なことだなと感じた点です。
- 論理的である→「意見・なぜ(理由)」のワンセットで話す
- 考える力→つねに問いを立てる
- 共感をうむ話
- 相手を理解する→信頼へとつながる
10倍速く書ける超スピード文章術(上阪 徹)
ブックライター・上阪徹さんの本。早く・速く書くことで知られている上阪さんの文章術が紹介されています。
素材(文章の中身)集めの大切さが強調されています。「素材さえ集めれば速く書ける」と上阪さんは言います。
「何を書くか?」これを全部そろえておくということですね。書く前に集めておく。
書こうとする文章の内容や文字数に合わせて素材(文章の中身)を集めれば、何を書こうかと迷わなくていいから、速く書くことができると話されているのが印象的でした。
わたしもライターとして記事を書きますし、またブログも書きますから、これは大変参考になります。
印象にのこった1冊
もの食う人びと(辺見 庸)
今月もっとも印象にのこったのは「もの食う人びと(辺見 庸)」
ジャーナリスト、ノンフィクション作家・辺見庸さんの本。人類に共通している「食べること」にスポットがあてられています。
アジアやヨーロッパにわたり「ものを食う人びと」を描いています。現地の人々とともに、その地のモノを食べる様子がとても印象的です。
描写力が高くてぐいぐい引き込まれ、時間を忘れて読んでしまうほど。異国の地で慣れ親しんでいないものを食べるときのドキドキ、ワクワク、ハラハラが自分ごとのようにして感じられるんです。
わたし自身がモンゴルで生活し、海外の「もの食う人びと」を見たことがあるだけに、余計に思い描きやすかったです。
クスッと笑える部分もありますが、人々と食の現実が悲しくも切なくもあり、非常に考えさせられるノンフィクションです。
これまでいろいろな本を読んできましたが、読み応えある度トップ5に入りますね。ノンフィクションが好きな人はぜひ読んでみるのを強くオススメします!
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