日本各地にはさまざまな資料館・博物館がありますが、じつは羊羹(ようかん)の資料館も存在します。羊羹ってあの羊羹です。そう、寒天を使った濃い茶色をした甘い和菓子。
わたしの知る限りでは、羊羹資料館は九州・佐賀県と関東・千葉県の2箇所にあります。
今回は千葉県成田市にある、なごみの米屋が運営する「成田羊羹資料館」へ行ってきました。
簡単にいうと成田羊羹資料館では以下のことを知れますよ。
- なごみの米屋の創業者
- 昔の成田の羊羹
- 羊羹のルーツ
- 全国の羊羹のこと
- 羊羹に使用される原材料
- 羊羹作りに使われた昔の道具
資料館ですので、羊羹を作ってるわけでも販売しているわけでもありません。羊羹を食べたい人は同敷地内にあるなごみの米屋へ。
成田羊羹資料館
創業明治32年の和菓子店・なごみの米屋が運営している資料館です。
2階建てになっていて、1階には受付・羊羹おみくじや映像のコーナーが、2階には羊羹の歴史や全国の羊羹について書かれたパネルが展示されています。
1階の企画展示ですが、その時々で展示物がかわるようです。わたしが行った2018年7月には成田空港開港40周年として、成田空港の開港当時の写真などが展示されていました。
▼資料館のパンフレット
1階でもらえるパンフレットには、館内のマップや展示の説明が書かれています。記念にもなりますからもらっておくといいですね。
成田羊羹資料館内 2階
メインとなる展示物のほとんどは2階にあります。撮影はできますが「係りの者にひと言声をかけてください」とありますので、事前に言うのがいいでしょうね。
それほど広くありませんので、歩き疲れるということもなく、一つひとつをじっくり見て回れますよ。どれもレアなものばかりで、見入ってしまいました!
羊羹の歴史や全国の羊羹を知れるよ
羊羹のルーツや羊羹の種類についての説明が興味深かったです。
羊羹と書いて「ようかん」は、中国発祥の食べ物です。羊の後ろにくっついてる羹という字、これは「あつもの」と読みます。とろみのある汁物のことなんですよ。
なので、もともと羊羹は「羊の肉が入った汁物」だったんです。それが時経つうちに寒天が使用された甘いお菓子へ変わっていきました。
和菓子屋さんや百貨店で見かける羊羹にはそんなルーツがあったんですね~。これは友達に話したくなる豆知識ですね!
▼なごみの米屋の歴史がわかるパネル
▼成田の羊羹
佐賀県小城市だけかと思っていましたが、成田市も羊羹の町として知られていたんですね。なんでも全盛期には成田には20数軒の羊羹屋さんがあったのことです。成田で羊羹が盛んになった理由が気になります。
▼全国の羊羹
わたしにとってはこちらの「日本各地の羊羹とその本店」が一番興味深く感じました。知らないお店もけっこうあるなぁ。
北海道のお菓子屋さん・六花亭も掲載されているのが意外でした。六花亭といえばマルセイバターサンドが有名ですが、羊羹のお店としても知られてるんですね。これも知らなかった・・・
▼羊羹パッケージ
パッケージマニアにはたまらないコーナーも準備されています。
写真は一部でして、全国の羊羹のパッケージが所狭しと並べられています。お店ごとに書体が違い、地域性が感じられてどれも惹かれるものばかりです。ますますパッケージの収集に励まねばと刺激を受けました。
成田羊羹資料館は無料ですから、成田へ行く機会があればぜひ行ってもらいたいなぁ。とくに和菓子好きの人はぜひ。一度は見たり食べたりしたことのある羊羹のルーツ、成田の羊羹の歴史、どんな原材料や道具を使っているのか、そんなことを知れますよ!
アクセス
成田羊羹資料館情報
- 住所:千葉県成田市上町500
- 電話:0476-22-2266
- 営業時間:10:00〜16:00、1月1日~3日は9:00~17:00
- 休館日:展示替えの際に休館
- 入館料:無料
- 公式サイト:なごみの米屋(成田羊羹資料館)
- 駐車場:あり
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