ぼくから見たモンゴル人シリーズです。
先回はこちら
今回はモンゴルの人々は、人と人との距離が近い!です。
物理的に接近しているわけではなくて、親密感があるというか、すぐに親しくなれるというか、そんな感じです。
見知らぬ人同士でもそうです。すぐに仲良くなって喋っている。日本でも病院の待合室で、年配の方同士が知り合ってる光景を見ますよね。モンゴルは、それのもっと大胆バージョンかな。
道ですれ違う人に声をかけられることに全然違和感を感じません。感じませんし、声をかけることも普通。道を尋ねる、気候の話をする、バスケットやろうぜ!と声をかける、時間を聞く・・・など、ふと思ったことを周りの人に話すのは自然のことのようです。
で、モンゴル人はなぜ人間同士の距離が近いのか?を自分なりに考えてみました。
敬語が少ないから?
モンゴルには日本のような、お固い敬語がありません。
年上の人に対する言葉、例えば文末の言葉をどうするかとか気を使わなくていいのです。
日本語だと、「食べる」ひとつとっても、いろんな言い方がありますよね。それを話しかける年齢に応じて使い分けたりしてます。しかも方言があるから、文末はかなりのバリエーションになる。
- 食べなさい
- 食べていいよ
- 食べんね(九州弁)
- 食べてちょうだい
- 食べてください
- おあがりください
- お召し上がりください
モンゴル語は「Ид(食べて)」「Идээрэй(食べてください)」のみで、文末のバリエーションもない!
特別な敬語はあっても、日常的に使う細かい敬語はほとんどありません。
この敬語がないというのは、人間同士の距離を近くするのに大きく貢献しているんじゃないかと個人的には思います。
敬語がないから、年上の人とすぐ親しくなれるなぁと滞在中に感じていました。
役職による上下関係はあるけど、いち人間同士の付き合いではそんなの関係ねぇという雰囲気だったなぁ。
お固い敬語がないのはすごく楽ですな♪
(書いてて思いましたが、「敬語がない」より語彙が少ないといったほうがいいのかも)
遊牧民気質だから?
かつては遊牧民として生活してたモンゴル人。季節ごとにテントをかつぎ、家畜をひきつれ移動するわけですな。
遊牧民気質がいまなお受け継がれているんだと思います。
遊牧民ゆえ、もてなしの精神旺盛です。
生粋の遊牧民は、自分のゲル(テレビでよく見る遊牧民の家)の鍵をあけておきます。通り行く旅人や同じ遊牧民が自由に入って休憩していいんです!勝手にお茶をいれて、寝そべってゴロゴロしていいんです!
遊牧民同士の助け合いの精神、もてなしの心というんでしょうか。
こういう気質が受け継がれ、
人を温かく迎える→見知らぬ人同士でもお互いの距離が近くなる
となっているんでしょうね。
ゲルで生活してたから?
遊牧民のゲルでの生活は、日本で言えばワンルーム(トイレ風呂なし)に住むようなものです。
幾つかタイプがありますが、広さは10畳~といったところでしょうか。たった1つの部屋に家族4,5人とか6,7人で住むんですよ。
必要最低限の家財道具を置き、そこで家事や炊事をし、家族との食事を楽しみ時間を過ごす。そりゃ家族同士の距離も近くなり、絆も深まるはずです!
先祖から受け継がれてきた生活スタイルがあるので、現在のモンゴル人も1つの部屋で大人数が過ごすことに違和感を感じません。むしろ、そのほうが楽しいと思ってるんじゃないでしょうか。
こういうスタイルが人間同士の距離を近しくしているんだろうな。すごくいいなと思う。
ゲルで何日か過ごしたことがありますが、ぼくにはちょっと無理かなと思いましたけどね。
今日のStyle
モンゴル人はホント同朋意識が高いです!
それもお互いの距離が近い理由なんだと思います。
個人的には敬語がない生活が楽でしょうがなかったです~。
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