くじら餅というお菓子を食べました。「えっ、くじら?」と思いました?
食べる前から、インパクト大のこのお菓子は青森県の郷土菓子。餅好き、ういろう好きであれば、きっとはまるであろう、素朴な蒸し菓子です。
鯨の肉が入ってるのかな?鯨の形をしてるのかな?などの疑問に答えつつ、くじら餅を紹介していきます!
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永井久慈良餅店の「久慈良餅(くじらもち)」
これずっと食べたかったんだぁ。むっちりした弾力とほのかな小豆味が美味しい!
名前の由来:「いく久しく慈しまれる良い餅であるように」#青森県のお土産 pic.twitter.com/jGNng7KcuE
— 嶋田コータロー (@SRokota) September 16, 2020
くじら餅とは?くじらが入ってるの?
冒頭にも書きましたが、くじら餅は青森県の郷土菓子。
正確にいうと、青森県西部の鯵ヶ沢町(あじがさわ)、青森県中部の浅虫に伝わるお菓子です。
このページで紹介しているのは、浅虫のお店・永井久慈良餅店の「久慈良餅(くじらもち)」です。(鯵ヶ沢のくじら餅は「鯨餅」)
ネーミングから想像して「鯨の肉が入ってるのかな?」思うかもしれませんが、入ってません!(えーっ) そして鯨の形をしているわけでもありません!(えーーっ)
では、なにゆえ「くじら」?
永井久慈良餅店の公式サイトには、名前の由来について、「いく久しく慈しまれる良い餅であるように」との願いを込めた書かれています。
というわけで、久慈良餅は「いつまでも愛されるお餅でいてね♪」という思いが託されたお菓子なのです。
もともとは鯨をイメージしたお菓子だった
鯨の肉が入ったお餅ではないものの、もともとは鯨をイメージしたお菓子だったそう。
久慈良餅は鯵ヶ沢の鯨餅から習って作られたそうですが、その鯨餅も京都から伝えられた「鯨餅」をもとに作られたんですって。
江戸時代に京都で食べられていた鯨餅が、白と黒の姿をしていて見かけが鯨の皮の断面に似ていたとのことです。(参考:あじ行く?鯵ヶ沢銘菓 鯨餅)
まとめると以下のようになるのかな。
・発祥:京都の鯨餅(江戸時代??)
↓明治時代に北前船で京都から青森鯵ヶ沢へ伝わる
・鯵ヶ沢の鯨餅
↓永井久慈良餅店の初代が浅虫でも作ることに
・浅虫の久慈良餅誕生
現在、京都では作られておらず、鯵ヶ沢と浅虫の郷土菓子となっています。
久慈良餅の大きさは?18cmで一般的な羊羹並み
「食べてみたいけど、大きすぎるとちょっと・・・」と思いました?お土産に買うときの参考になればと思い、サイズも書いておきますね。横の長さは18cm。持ったときの感覚は、一般的な贈答用の羊羹ってかんじです。(ま、羊羹のサイズもいろいろあるけど)
【食べた感想】むっちりした弾力、ほのかな小豆味が美味しい!
由来話で長くなっちゃいましたが、肝心の味の紹介をば。
久慈良餅はとても素朴な味わいで、食べると昔懐かしい気分になるお菓子。
むっちりした弾力が最大の特徴ですね。似ているお菓子をあげるとすれば、ういろうかなぁ。
餅粉は使われていないので、きびだんごのように、やわらかいもちもち感はありません。
味はほのかな小豆の旨味とやさしい甘さ。思ったよりも甘味が強くないところに好感を持てます。
ところどころに入っているクルミが、よいアクセントになってますよ。
特別な素材が使われているわけでもインスタ映えするような見た目でもないだけに、食べていて落ち着く味わいですな。
その地域に伝わるお菓子が好きな人は、ぜひ一度食べてみてください。
久慈良餅の食べ方。夏場は冷して食べると美味しい
久慈良餅はカットされていない棹物タイプなので、自分で切り分けて食べましょう。少しべたつきますが、そこは久慈良餅のもち味ということで許したってください。(餅だけに)
お店のオススメどおりに30分ぐらい冷して食べると、弾力さがパワーアップして美味しいですよ!(冷しても、とくに見た目の変化はありませんが)
久慈良餅の原材料・カロリー・値段・賞味期限
【原材料】
- 米(国産)、砂糖、小豆、水飴、澱粉、クルミ、食塩
【カロリー】
- 100gあたり234kcal
【値段】
- 1本450円(税込)
【賞味期限】
- 製造より7日間
久慈良餅はどこで売ってるの?通販は?
青森市にある永井久慈良餅店、青森駅で購入できます。
わたしは兵庫県に住んでいまして、関西圏でも買えるところないかなと、百貨店などあちこち見て回りましたが、ありませんでした(2020年10月時点)
ネット通販だと以下があります。
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