2018年7月10日から9月17日まで開催されている「ニッポンおみやげ博物誌」を見てきました。
場所は千葉県佐倉市にある国立民俗歴史博物館です。
さきに感想からいうと「お土産ってこんなに奥が深く、生活に密着しているものだったのか!」と考えさせられるものでした。
ニッポンおみやげ博物誌とは
「企画展示」とうたわれているように展示物がメインです。江戸時代から現代までの、旅やお土産にまつわる約1300点の資料が展示されています。
展示物を通して、お土産・旅・観光などのありさまが紹介されています。
企画展示「ニッポンおみやげ博物誌」が本日から開催されました。江戸時代から現代までの「おみやげ」という贈与の形式と旅や観光の様相を、所蔵する資料約1300点を通して紹介します。是非当館に足をお運びください。#歴博 #国立歴史民俗博物館 #企画展示
詳細はこちら↓https://t.co/fBvobfl4Uo pic.twitter.com/BqQiIR7ZGy— 国立歴史民俗博物館(歴博) (@rekihaku) 2018年7月10日
ただ単にお土産品を展示してあるのではなくて、5つの章ごとにテーマにそって展示されているのが特徴ですね。
- 1章:アーリーモダンのおみやげ
- 2章:観光地のブランド化とおみやげの波及
- 3章:現代におけるおみやげの様相
- 4章:旅の文化の多様化とおみやげの展開
- 5章:おみやげからコレクションへ
各章の詳細については国立歴史民俗博物館のホームページに掲載されていますので、そちらからどうぞ。
見て回るときのポイント
展示されているものをひたすら見て回るだけでも楽しいですが、以下に注意して見ると、より楽しめるのではないかと。
展示コーナーでは、各章ごとに大きなパネルに章の説明が書かれています。それを読んでから回ると、どういう目的で展示されているのかがわかり、よいと思います。
ニッポンおみやげ博物誌を見た感想
わたしにとってのディズニーランドのような場所でした笑
とにかく約1300点の資料が見ごたえありおもしろいのです!!「なつかし~」「こんなのあったのか!」「見たことある!」「へ~!」というものばかり!(撮影NGなので展示物を紹介できないのが残念)
見る人がどれほど旅やお土産また歴史や文化に愛着があるかによって、味わう楽しさが変わってくると思います。
わたしはおみやげサイトOMIYA!でライターをしていますし、ご当地モノのコレクターでもありますから、とてもとても楽しい展示会でした。楽しすぎて、おみやげ講演会も含めて5時間ほど滞在してしまいました。
ニッポンおみやげ博物誌を見てきました!(歴史民俗博物館、千葉県佐倉市) 面白すぎて5時間も滞在してしまった。
約1300点の展示物が見応えありますよ!「旅とお土産」「観光資源とお土産」というふうに、色んな角度からお土産について考えられて興味深かったです。9月17日まで開催されてるのでぜひ! pic.twitter.com/gHLubOpIh3
— 嶋田コータロー (@SRokota) 2018年7月15日
上のTwitterにも書きましたけど、お土産についていろんな角度から考えられたのはよかったです。例えば、わたしが展示を見て感じたことの一つは、日本人の信仰心も土産が人々の生活に入り込むうえで一定の役割を担ったのだなということ。
簡単にいうと「信仰心→旅→どこへ?伊勢神宮参り・西国巡礼→その地の名物を買う→人に配る、お土産となる」。こんなイメージを描きました。
そもそも「お参りに行こう」という心がなければ、神社仏閣の名物が誕生することもないでしょうからね。
それから、いろんな角度からお土産について考えたことでいえば「自然とお土産」もあります。国立公園や文化財などと定められることで、そこが観光資源になります。人々が訪れるとそこの名物がうまれる。たとえ名物がうまれなくても「富士山チョコサンドクッキー」のように、名所と結びつけた土産品はつくられるでしょう。(そんなクッキーあるのか知らんけど)
こうやってみると、ありとあらゆるものがお土産と結びつくようになってきて、自分の生活にもかかわっているのがわかります。日本独特の文化だなとつくづく思います。
絵をかけるようになりたいと思った
博物誌のテーマからはそれますが、展示物を見て「自分も絵を描けるようになりたい」と強く思いました。
おみやげ博物誌では江戸時代の資料が展示されていまして、その多くは絵図。絵が残されているおかげで、当時の家屋や旅の様子をイメージするのが容易なんです。絵図が残されてなく、文章だけだったらどうだったんだろう。
人になにかを伝え後代に残すのに、イラストや漫画はとても有効ですね。で、ふと思ったのがわたしがやっているまんじゅう食べ歩き日記に漫画を加えたらどうだろうかと。漫画を加えたら食べ歩きの様子が伝わりやすくなる気がします。
絵を描けないわけではありませんが、まんじゅう食べ歩きの様子がより伝わるよう描くために、漫画教室に通おうと決意いたしました。幸い、比較的近くに漫画家さんの教室があるのがわかりましたので習おうと思います。これで諸国饅頭記をもっとおもしろくできるかも~。
人とお土産のかかわりついて考える博物誌!
だれもが一度はお土産を買ったりもらったりしたことがあるでしょうから、すべての人が楽しめる展示会だと思いますよ!
旅好き、お土産コレクター、歴史・文化好きの人にとっては勉強にもなりますから、大変興味深く見て回れるんじゃないかなぁ。来場者のなかにはメモを取る若い人(高校生・大学生ぐらいか)もちらほろ見かけました。ちょうど学校の夏休み期間中の開催なので、自由研究の課題にしてもおもしろそうですね。
わたしたちの生活に楽しみを与えてくれる「お土産」。人とお土産についていろんな視点で考えるきっかけにもなる、見どころ満載の博物誌ですよ!
入場料や歴史博物館の食事処・お土産処
ここからは今後博物誌を見る人に参考になることを幾つか書いておきますね。
入場料・開館時間
- 大人:830円(20人以上の団体だと560円)
- 高校生・大学生:450円(20人以上の団体だと250円)
- 小・中学生:無料
開館時間/9:30~17:00(16:30までに入館)
ニッポンおみやげ博物誌の展示場内での撮影は禁止されています。
レストラン
歴史博物館にはレストランが1つあります。とくに博物誌の開催期間は来場者が増えるでしょうから、お昼時は混雑が予想されます。実際、わたしが行った土曜日の12:15分ごろは満席で、5,6組待ちの状態でした。
無料の休憩所がありますので、持ち込んだものをそこで食べるのもありですね。レストランと休憩所についての詳細は、国立歴史博物館のレストラン・休憩所案内から見てみてください。
お土産ショップ
歴史博物館内にはミュージアムショップがあり、歴史や文化に関する書籍・菓子土産・キーホルダーなどなどが販売されています。それほど広くはありませんが、珍しい物がたくさんあり見るだけでも楽しいですよ。
▼わたしが購入したお土産たち。
- ニッポンおみやげ博物誌の概要が書かれた書籍(1,300円税別)
- 歴史人物カードゲーム
- 戦国武将相関図クリアファイル
- からからせんべい(菓子、山形県のお土産)
- 房総ぼっち(菓子、千葉県のお土産)
アクセス
無料の駐車場がありますので車で行けますよ。
電車を利用する場合は、JR佐倉駅か京成佐倉駅で降りましょう。JR佐倉駅からは徒歩30分以上、バスで約15分です。
わたしは京成佐倉駅からバスを利用しましたので、それについて書いておきますね。
京成佐倉駅からの行き方
歴史博物館までは徒歩で約15分、バスで約5分です。
京成佐倉駅の改札を出て南口に向うと階段があります。降りたところにバス停がありますので、そこから乗ってください。ちばグリーンバス田町車庫行きに乗りましょう。バス代は170円。
「国立博物館入口バス停」か「国立歴史民俗博物館バス停」のどちらかで降りればよいですが、「国立歴史民俗博物館バス停」は博物館の正面までバスが行きますよ。
博物誌開催にあたり臨時バスはでていませんので(2018年7月時点)、京成佐倉駅からも博物館からも30分に1本ぐらいしかバスの運行がないです。なので、博物館に着いた時点で帰りのバスの時間をチェックしておくのをおすすめします。
コメント