畑やんラーメンのスープが甘くて心と腹に染みわたる～【兵庫県多可町】

地元長崎から兵庫県に引っ越しきて以来、すっかり播州ラーメンにはまってしまいました。

とんこつラーメンで育ちましたが、あま～いスープの播州ラーメンも口に合います。実家のお土産に播州ラーメンを渡したところ「美味しいから送って！」と言われました。九州人と播州ラーメンの相性は案外いいのかもしれない。

と、それはさておき、先日播州ラーメンのお店「畑やんラーメン」へ行ってきたのでレポします。畑やんラーメンは創業昭和32年のお店。現在の店主さんは2代目で、お店を受け継いでから22年になるそうです。

それでは、食べた感想や畑やんラーメンの店主さんのお話を紹介していきます～。

(2018年11月時点の情報)

【食べた感想】畑やんラーメンの播州ラーメン

早速、ラーメンを食べた感想をば。注文したのはメニューのトップに載っていた、定番の「播州ラーメン(600円)」です。播州ラーメンの特徴の一つともいえる小ぶりの器で登場。

播州ラーメンの最大の特徴といえば、やはり甘いスープ。砂糖を使わずに野菜からでる甘み。とてもやさしくて、ホッとする～。魚介の香りを感じたのですが、何か入っているのでしょうか。

以前食べた、紫川ラーメンや西脇大橋ラーメンよりも甘みは強くない印象です。普段、ラーメンを食べに行ってスープを飲み干すことはないのですが、畑やんラーメンのスープは美味しくて全部飲んぢゃいました！

麺は中太のちぢれ麺です。スープがよく絡んでズルズルいけます！

チャーシューは甘めでやわらかいですよ。

店主の畑さんが話してくださいましたが、お客さんの体型や雰囲気によってスープの濃さやチャーシューの部位(?)をかえるのだとか。

細身の人には脂身の少ない部分を、逆にがっちりした体型の人には脂身の多い部分をみたいなかんじで。わたしも見られていたんだろうか笑

甘いといわれる播州ラーメンのなかにあって、甘すぎないのがわたしの口に合いました。あっさりめの甘さでありがながらコクがあり魚介の香りがする、そんなスープでしたよ！

にらもやし炒め(600円)も注文しました。

炒め方が絶妙でもやしのシャキシャキが残りつつ、バッチリ火がとおっています。熱々で美味しかったなぁ。

畑やんラーメンの店主・畑純司さんから、播州ラーメンの歴史やラーメン話をお聞きできましたよ。

時は昭和30年代。後に播州ラーメンと呼ばれるようになった少し甘めのラーメン。もともとは九州・四国から西脇市に集団就職(播州織)でやってきた女性たちのためにつくられたものだったそうです。女性の口に合うようにと、甘口のスープでつくられたんだとか。

そんな、昔から播州地域にあったラーメンを「播州ラーメン」として広めるために、畑さんは尽力しておられます。

西脇多可料飲組合播州ラーメン部会のメンバーとして活動しておられ、ラーメン部会の監修のもと、コンビニで販売されるカップ麺が作られたこともあります。

また、中国自動車道・加西SA(下り)のフードコートで播州ラーメンが食べられるようにもなったんですよ。

少しでも播州ラーメンを広めるために、また後進の育成のために、現役バリバリでラーメンを作っておられる畑さん。(畑さんの下で修行した方が、西脇市内に「ひすい」という播州ラーメン屋をやっておられます)

「播州ラーメンを知ってもらいたいですね」。そう熱く語ってくださり、播州ラーメンについて新たな発見をするとともに、わたしと妻も元気をもらいました！兵庫県民として、播州ラーメンを応援したい！

「天気がくずれる前の、ちょっとむしむしした日は味噌ラーメンがよく出るよ」という話もおもしろかったです笑

畑やんラーメンの外観です。お店の隣に駐車場がありますよ。

店内写真。お店はカウンター席のみです。10席ちょっとあったかな。

畑やんラーメンは2店舗です。多可町中区の本店と西脇市野村町のしばざくら店。