そろばんのまち兵庫県小野市に行ってきました。
そろばんは小学校で習ったっきりでその後随分とご無沙汰です。兵庫県小野市の地場産業がそろばんだと聞き、興味を引かれいざ出陣。
兵庫県小野市が播州そろばんで有名なことは意外に知られていません。(ん?知らなかったのは僕だけか?)
そろばんが小野に伝わった簡単な経緯をば。
- 1570年(室町)中国から長崎に伝来
- 1612年(江戸)長崎から滋賀県大津へ
- 1615年(江戸)滋賀県大津から兵庫県三木へ、後に三木から小野へ
- 以降、兵庫県小野が播州そろばん産地の中心地になる
小野のそろばん産地としての歴史もさることながら、日本のそろばんの歴史も長いんですね。
ちなみにそろばんの起源は、西暦前3000年頃の古代メソポタミアまでさかのぼるそうです。砂そろばんが起源だとか。日本でいうと縄文時代でしょうかね。
伝統文化が眠る兵庫県小野市伝統産業会館へ突入~!
そろばん玉を駆使した工芸品
そろばん博物館に入ってまず目をひいたのがこちら!
そろばん姫路城!そろばん玉の多さにびっくり!
忍者の方は足元注意!!
そろばんみこし
「そろばん=算数でつかう道具」とぼくの中にインプットされていましたが、工芸品の数々を見て新たな発見。レゴみたいな感じで流行らせても面白そう。
いや~すごい!
213けたのそろばん 数の単位はどうなるの?
長いそろばんを発見。カメラに収まりきれませんな。
213けた、長さ2.95メートル
長い~。・・・あれ?長いということはそれだけ数の単位が必要になる。どうなるの?
写真では見えにくいので単位を書いておきます。
一 十 百 千 万 億 兆 京 垓 予(じょ) 穣(じょう) 溝(こう) 澗(かん)
正(せい) 載(さい) 極(ごく) 恒河沙(こうがしゃ) 阿僧祇(あそうぎ)
那由多(なゆた) 不可思議(ふかしぎ) 無量大数(むりょうたいすう)
極までは一文字で割りと数字の単位って感じですが、その後がどうも違和感が・・・
阿僧祇(あそうぎ)ってどこかの僧侶みたいやし。
このそろばんがあればどんだけでも数えれますな。
そろばん学習の効用
昔ほどのブームはありませんが、近年そろばん学習が見直されています。
世界20カ国以上がそろばん教育を取り入れているとのこと。そろばんメーカー「トモエ」のそろばんが48カ国に普及というのはすごいですね。トモエそろばん
小野市のパンフレット「でぃすかば~おの」にそろばんの効用が6つ書かれています。
集中力 洞察力 発想力 情報処理力 記憶力 速聴・速読能力
このうち特にいいね!と思った能力3つを考えてみました。
集中力
そろばん玉に一心に集中。注意力も必要とされるこの世界。限られた時間の中で玉を弾き計算
する。少しの散漫も許されない。あまりの集中に試合終了後、指がプルプルガクガク。
こりゃ集中力アップしますわ。集中力がない人は正座してそろばん弾いてみてはいかが?
頭の回転を早くする
数字を聞いて、指で弾いて、瞬時に計算する。脳はどう働いているんでしょうかね。かなり高
速回転しているはず。
昔やりましたよね、「一円なり~、二円なり~、三円なり~、四円では?」。
これが二桁三桁四桁の世界になるわけですから、相当な回転の速さが求められます。
こりゃ頭の回転早くなりますわ。
速く聴く力、情報処理力
「一円なり~、二円なり~」と読み手が数字を読み上げるわけですが、とにかく速く聴かない
といけません。
次から次に数字が読み上げられます。読み手の口から「いち・・・」と出た瞬間に聴きとって玉を弾く。少しでも聴くのが遅くなると、もうついていけなくなります。
ほんで聴いた情報をもとに瞬時に脳で数字化して処理する。カタカタカタカターーッと瞬時に計算。
こりゃ速く聴いて情報処理の達人になれますわ。
そろばんをすることで内に眠っている能力も開花できそうです。ぼくは脳の高速回転力はアップさせたいな~。
小野市へそろばんを見に行こう
そろばんがまたひそかなブームを巻き起こすといいですね。
地域に受け継がれる地場産業は貴重です。とくにこういう伝統文化系の産業は、継承問題を乗り越えてなんとか受け継いでもらいたい。何かいい案がないですかねぇ。
この伝統産業会館を改築して、そろばん製造工場にするとかどうですかね。
伝統工芸士を日本人に限らず、海外の人でもオーケーにするとかは?兵庫県旅行のコースに播州そろばん見学コースを加えてみては。
室町時代から受け継がれているそろばんを、ぜひ一度ごらんください!
▼小野市伝統産業会館
そろばんにちなんだお土産もあるよ
小野市のお土産にそろばんもなかはいかがでしょうか。以下のページでそろばんもなかについて、また販売元を紹介しています。
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