秋田の名物「諸越」というお菓子を食べたので紹介します。諸越と書いて「もろこし」と読みます。
クッキーのような見た目ですが、食べてみると全然違いました。和菓子の落雁(らくがん)の一種といっていいんでしょうか、砂糖を型に入れて固めた和菓子です。
お茶請けにぴったりという印象をうけました。バクバク食べるような類のものではありませんね。
今日の夜活は秋田の「もろこし」。
小豆粉と砂糖を固めてあって、落雁の一種なのかな。小豆の風味がほわっと口の中に広がりまする。型は秋田のなまはげと竿燈(かんとう)
とうもろこしとは関係がなく「諸々(もろもろ)の菓子を越えて美味である」と言われた言葉に由来するんだとか。#秋田名物 pic.twitter.com/wWvBNKJhFj
— 嶋田コータロー (@SRokota) August 16, 2019
秋田の名物「諸越」。諸々の菓子を越えて美味。
このページで紹介している諸越は、創業1705年(宝永2年)の老舗「杉山壽山堂(すぎやま じゅさんどう)が手がけるものです。
諸越は秋田県内の複数のお店で作られているので、秋田の郷土菓子といってもいいのかな。諸越の原材料は小豆粉と砂糖。型にいれて固めて作られます。
わたし自身が一番気になったのは、お菓子の名前です。「とうもろこしを使ってるのかな?」と思ったんですが、全然関係ありませんでした。
お菓子の栞によると、諸越の語源・由来は以下です。
その名称の由来は、このお菓子を時の藩主佐竹義格公に献上したところ、大層お気に召し、「このものは、諸々の菓子を越えて美味である」とのお褒めの言葉をいただき、それがそのままお菓子の名前になったと伝えられています。(お菓子の栞より引用)
そうだったのか~。また一つお土産雑学が増えました。
名物諸越は「秋田なまはげ」と「竿燈」の型
箱を開けて思わず笑みがこぼれます。「なまはげ」と書かれた文字が飛び込んできました。名物諸越は「なまはげ」と「竿燈(かんとう)」の型に入れて固めてあるんですよ。
遊び心のあるお菓子に仕立てられていていいですね~。こういうの好きやなぁ。食べ物だということを忘れて、ベタベタ触ってパズルにして遊んでしまいそう。
ちなみに、なまはげは神の使いで(怖すぎる神の使い笑)、竿燈は秋田の祭りで使われるちょうちんを吊るした竹竿です。
話がそれますが、テレビでなまはげに遭遇した子供が大泣きするというシーンを何度か見たことがあります。めっちゃ怖いでしょうね。
わたしにとってのなまはげは、4,5歳のころに我が家に来ていたトイレの汲み取りのおじさんでした。バキュームカーのホースに吸い込まれるんじゃないかとびびってましたね。(どーでもいい話)
【食べた感想】小豆がふわっと香る上品な落雁
それでは「秋田な」を食べます笑 一見、クッキーのようなので、サクサクという音が頭の中を響きます。
それに引きずられてひと口入れると拍子抜けしました。そりゃそうですよね、クッキーじゃないんですから。
少し硬めのポリッとした食感。しばらくすると徐々に小豆のやさし~い風味と甘みが口のなかに広がります。なんともいえない上品な甘さ。
食べ方ですが、ボリボリ噛み砕くよりも、口の中にしばらく入れておいて、じわじわっと溶けるのを楽しむのがよいと思います。
▲裏面はこうなっています
わたしは、落雁というと砂糖を固めた甘~い和菓子という印象を持っているのですが、諸越は小豆粉が入っているせいか甘ったるくはないですね。
そうは言っても、やはり甘く(どないやねん)口の中の水分を持っていかれる感があるので、緑茶などと一緒に食べるのがよいと思います。
小豆の落雁はとても珍しいので、落雁が好きな人や上品なお茶請けを探している人は一度食べてみてはいかがでしょうか。
名物諸越を買ったお店。買えるお店
今回はコープ(宅配)で購入しました。コープのカタログには全国の銘菓が時々載るので重宝しています。
杉山壽山堂の諸越には数種類ありまして、どの商品なのかはわかりませんが、全国の百貨店で取り扱っているようです。店舗の詳細は公式ページで確認してください。
公式サイトを見たところ、諸越の最上級バージョン「秋田諸越」という商品があるのがわかりました。秋田諸越には和三盆糖が使用されているとのことです。
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